足のお悩みコラム 足の健康と靴に関するお役立ち情報!!

第35回

「骨々貯筋」、二十歳過ぎたら、骨粗鬆症の予防のために、歩き始めましょう

運動と栄養が骨粗鬆症の予防に大切

メタボにロコモ(運動器症候群)にサルコペニア(骨格筋量低下症)、平均寿命が男女ともに80歳を越える長寿社会で、健康寿命が未だ72歳と聞くと、これらの病気が心配になる人も少なくないでしょう。中でも女性にとっては、更年期からの骨粗鬆症は気になる存在です。 1994年のWHO(世界保健機関)によれば、骨粗鬆症は「骨粗鬆症とは低骨量と骨組織の微. 細構造の異常を特徴とし,骨の脆弱性が増大し,骨折の危険性が増加する疾患である」とされています。更年期になって骨密度の低下を指摘され、骨粗鬆症が心配になって、慌ててカルシウムだビタミンDだと大騒ぎする女性が多いが、若年期に高い骨密度を得ていれば、高年齢になって骨密度が低下しても、骨粗鬆症や骨折の発生を防止する事が出来ます。人生で最も多い骨量を最大骨量と言いますが、思春期に急速に高くなり20歳くらいで最大になって40歳台前半まで維持されて閉経前から低下します。ですから、それまでの運動と栄養が更年期以降の骨粗鬆症の予防に大切なのです。

健康寿命獲得へ「骨々貯筋(こつこつちょきん)」

「コツコツ貯金」とは郵便貯金の標語ですが、「骨々貯筋(こつこつちょきん)」は、これからの健康寿命獲得へのお勧めです。高齢化社会の年金生活に備えて、若い頃からの年金積み立ては必須ですが、平均寿命に健康寿命が追いつくように、骨粗鬆症やサルコペニアにならぬよう若い頃から骨量と筋肉量を「骨々貯筋」して積み立てることも大切です。老後の備えは経済面だけでなく、健康面においても若い頃からの継続的に運動を行い、骨量や筋肉量を最大にし、且つそれを維持する事が必要です。 と言っても、学生時代ならともかく、社会人になってからの継続的な運動は至難の業です。特に女性にとって結婚して家庭に入ってから、定期的、継続的な運動はどうしたら良いのでしょうか。 主婦は家事に育児と一日中てんてこ舞いで、今更それ以上の運動は必要ないと考えるかもしれません。でも、一度万歩計を付けて歩いてみて下さい。歩いているつもりでも3~4、000歩で、10,000歩を越える人もいるでしょうが、中には1,000歩未満という人も少なくありません。特に、買い物にも自動車で行く郊外に暮らしている人は、反って歩行数が少ない事もあります。

健康寿命獲得へ「骨々貯筋(こつこつちょきん)」

自転車の利用には注意が必要

意外と落とし穴なのは自転車の利用です。電動ママチャリに荷物を載せてお買い物の風景は珍しくありません。別に自転車の健康に対する効用を否定している訳ではありませんが、時間さえ許すならば、荷物を持って歩いて下さい。骨は重力を支えることで骨量を増やし、筋肉は重力に抗して動くことによりその量を増すのです。勿論、ロードレースや長距離サイクリングをすれば、健康増進に大きく寄与しますが、歩いても30分の距離を自転車で往復しても骨や筋肉を増やす程の運動にはなりません。 主婦にとって一番良い運動は、毎日の買い物です。スパーマーケットが歩いて15分以上掛かる人は幸せです。買いだめをしないで、毎日15分の距離を荷物を提げて往復すれば、一日3,000歩近く歩行が増え、歩行は倍増するでしょう。荷物を提げても楽しく歩けるような靴を一足新調して、毎日の買い物を楽しんで下さい。

自転車の利用には注意が必要

井口 傑(いのくち すぐる)

井口 傑(いのくち すぐる)

日本靴医学会、日本足の外科学会 名誉会員
昭和45年:慶應義塾大学医学部卒業、整形外科医
平成11年:第13回日本靴医学会会長、第24回日本足の外科学会会長
平成11年:第20回国際足の外科学会副会長
平成20年まで:慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター・整形外科 教授
平成23年まで:日本靴医学会 理事長、日本足の外科学会 理事

研究分野:足の外科、外反母趾
主な著書:外反母趾を防ぐ・治す(講談社)、足のクリニック(南江堂)
主なテレビ出演:今日の健康(NHK2002/7/8、2006/3/1)、世界一受けたい授業
(日本テレビ2007/8/25)など

リンク先はこちらです
http://www.dr-inokuchi.com/

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