足のお悩みコラム 足の健康と靴に関するお役立ち情報!!

第31回

靴と服装の組み合わせ

「歩きやすい服装での通勤」を奨励

スポーツ庁が2017年の10月にFUN+WALK PROJECT(ファン+ウォーク プロジェクト)を発表し、2018年3月から「歩きやすい服装での通勤」を奨励しています。発表当初は、「スニーカー通勤」という言葉が先行し、一般からは「背広でスニーカーではTPOに合わない」との声が上がったり、業界からは「歩き易い靴は革靴にもある」「歩きやすい服装には、足元だけでなく全体で考えて」のどの意見がよせられたりしました。
これらの声に応じて、2017年12月には「ファン+ウォーク スタイル」として、4種類の靴と服装の組みわせを発表しました。

フォーマルなビジネスシーンに、もっと歩きやすさを(男性・フォーマル)

スーツ・インナー:スーツやシャツの素材を工夫しよう。伸縮性のある素材に変えるだけで、歩きやすく、シワにもなりにくい。 かばん:ビジネストートバッグやストラップ付き2WAYのカバンなら、両手が空くから歩きやすい。スーツとの相性も良い。 靴:見た目はオーソドックスな革靴でも、クッション性のあるソールにすれば、歩きやすさが全然ちがう。

フォーマルなビジネスシーンに、もっと歩きやすさを(男性・フォーマル)

フォーマルなビジネスシーンに、もっと歩きやすさを(男性・フォーマル)

スーツ・インナー:スーツやシャツに、通気性・伸縮性の高い素材を。さらにノーネクタイで、首回りに余裕。セットアップのスーツなら、カジュアルになりすぎない。 かばん:リュックにすれば、もっと上半身が自由になって、通勤でも、外回りでも、歩きやすさが抜群。 靴:スニーカーやウォーキングシューズを導入すれば、歩きやすさアップ。仕事の効率もきっと上がる。

フォーマルなビジネスシーンに、もっと歩きやすさを(男性・フォーマル)

スーツに、パンプスでも、もっと歩きやすく。(女性・フォーマル)

スーツ・インナー:スーツやシャツに、通気性・伸縮性の高い素材を。さらにノーネクタイで、首回りに余裕。セットアップのスーツなら、カジュアルになりすぎない。 かばん:リュックにすれば、もっと上半身が自由になって、通勤でも、外回りでも、歩きやすさが抜群。 靴:スニーカーやウォーキングシューズを導入すれば、歩きやすさアップ。仕事の効率もきっと上がる。

スーツに、パンプスでも、もっと歩きやすく。(女性・フォーマル)

より歩きやすいスタイルで、もっとアクティブにはたらこう。(女性・カジュアル)

スーツ・インナー:通気性・伸縮性の高い素材を。落ち着いた色味のものを選べば、カジュアルになりすぎない。 かばん:リュックにすれば、もっと上半身が自由になって、通勤でも、外回りでも、歩きやすさが抜群 靴:スニーカーやウォーキングシューズを導入すれば、歩きやすさアップ。仕事の効率もきっと上がる。  しかし、残念なことに、靴はカジュアルであれば、男も女も「スニーカーやウォーキングシューズ」、フォーマルでは「見た目フォーマルでクッション性のある」革靴とパンプスとしか書いてありません。その上、カジュアル、フォーマルと言っても、年代によって意識は全く違うので、「もっと歩きやすい靴で、もっと動きやすい格好で、通勤しませんか? 集中力が高まったり、健康にいいのはもちろん、気分が前向きになって、仕事の効率アップにもつながるかも。」と歩きやすい靴での通勤を勧められても、どんな靴を選んで良いのか正直言って解りません。  そこで、フレッシュ・パーソンを迎える4月に向かって、医者からみたFUN+WALKに即した靴と健康法を紹介しましょう。

より歩きやすいスタイルで、もっとアクティブにはたらこう。(女性・カジュアル)

井口 傑(いのくち すぐる)

井口 傑(いのくち すぐる)

日本靴医学会、日本足の外科学会 名誉会員
昭和45年:慶應義塾大学医学部卒業、整形外科医
平成11年:第13回日本靴医学会会長、第24回日本足の外科学会会長
平成11年:第20回国際足の外科学会副会長
平成20年まで:慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター・整形外科 教授
平成23年まで:日本靴医学会 理事長、日本足の外科学会 理事

研究分野:足の外科、外反母趾
主な著書:外反母趾を防ぐ・治す(講談社)、足のクリニック(南江堂)
主なテレビ出演:今日の健康(NHK2002/7/8、2006/3/1)、世界一受けたい授業
(日本テレビ2007/8/25)など

リンク先はこちらです
https://www.dr-inokuchi.com/

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